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多様性の尊重とつながりの確保

多彩なコミュニティ、
望まない孤立がゼロの社会へ

誰もが自分に適したコミュニティに参加できる社会

働き方やライフスタイルなど価値観が変容し、情報通信テクノロジーが進化すると、現実と仮想空間はさらに融合し「コミュニティのあり方」が変わります。今より多種多様なコミュニティが生まれ、多くの人が空間・時間の制約を超えて、複層的にコミュニティへ所属するようになるでしょう。 同時に孤立リスクの可視化が実現し、個々人に合わせた「つながり支援システム」によって、望まない孤立を減らしていくことができます。

他者や他種との「感情・経験共有」が新たな共創を生む

視覚・聴覚に加え味覚・嗅覚・触覚まで五感全体をカバーする「経験共有技術」や、脳活動の計測によって「非言語的コミュニケーション」が実装されると、他者への深い理解が実現します。いずれは人だけでなく、犬やイルカなど他種との気持ちの共有や、複数の人が意識を共有して一つのアバターを操作することも可能です。私たちの人生は単一単線ではなくなり、犬との人生や複数人と共有するアバターの人生など「複数ライフ」が楽しめるようになるでしょう。結果、ひとりひとりの能力を組み合わせたこれまでにない価値の共創を可能にします。

How to Realize the Goals

目指す未来を実現するために

「多彩なコミュニティ、望まない孤立がゼロの社会」の実現に向けて、MRIでは以下の実現方策を提案しています。

「つながり支援システム」の構築

望まない孤立から脱却するためには、「つながり支援システム」の構築が必要です。身体の状態を把握する健康診断のように、個々人の活動ログを基に「ひとりひとりのつながりの状態」を可視化することで、フィルターバブルや孤立リスクを明らかにします。さらに、パーソナリティに応じた支援メニューの開発にも活用していきます。

感情と経験の共有プラットフォームを

他者や他種と感情・経験を共有し、複数ライフを楽しむには、「感情・経験共有プラットフォーム」が必要です。プラットフォームでは人々の多様な経験と価値観が共有され、エンターテイメントや自己表現の領域だけでなく、学習・イノベーションといった様々な用途に使われることでしょう。テクノロジーを応用すれば、自分の人格のデジタルコピーを仕事や活動に使うことも可能です。このような未来社会を見据えると、リスク回避の法制度や機関等の整備などを進めていく必要があります。

ベースとしたMRIの未来研究